ニューロマーケティングはご存知でしょうか。確かに流行っている。
その効果を知ったビジネスオーナーたちがあらゆる分野で活用するようになってきた実感はある。
それに遅れをとってはいけません。ニューロマーケティングを意識して主導権を握るべきです。
まず、ニューロマーケティングを知り、ビジネスマンとしての頭脳と消費者としての頭脳を鍛えましょう。
ニューロマーケティングとは
ニューロマーケティング(neuro-marketing)は、学問的なマーケティングと違って人の脳の働き方を理解し、その知識を活用したマーケティングの事です。
一言で言えば、心理学をマーケティングに応用したマーケティングの事です。
その特徴は、人の無意識に注目することで、相手の決断を促したら、ひきつけたりできます。なので、ビジネスマンとして活用すればかなりのビジネス成長が期待できる。
消費者としてもいろんな要素に惑わされずに正しい判断、決断が出来る。
ニューロマーケティングが注目される理由
ニューロマーケティングの強い理由は、我々の無意識にアタックするところです。
実は、我々の思考、感情、学習の95%は無意識に行われると言われている。99.9%が無意識な行動という研究家もいる。
数字は置いておきますが、僕たちはかなりの頻度で自覚しない行動をしてしまうのは間違いないです。
入念に考えて行動しているよ、というしっかり者も無意識の行動に占領されているのです。
実際、朝起きて、歯を磨き、服を着て会社に行く、といった行動を必死に考える人はいないでしょう。
ご飯を食べる時も、右手でスプーン持って、ご飯を入れて、ひじを70度の角度で上げて口まで運ぼう、スプーンご飯が来るぞ、そろそろ口を開けないとスプーンが顔にぶつかるぞ、という人もいないです。
我々の一番基本動作、歩く、走るも無意識です。よし右、よし左、よし右、よし左、と考えながら歩かないですよね。
これらの基本動作は全て無意識にできるように出来ています。
つまり、好むと好まざるとにかかわらず人の行動のほとんどの部分が無意識のうちに決定されているのです。
そして、その無意識の部分に注目して働きかけるのは、ニューロマーケティングです。
気がついたら買っているという事はありませんか。それは、実は、ニューロマーケティングに影響された証拠です。
95%が無意識の行動とすれば、通常のマーケティングは意識の5%にアプローチをかけるのに対して、ニューロマーケティングは95%にアプローチをかけるのでビジネスとしてはチャンスが圧倒的に広がる訳です。
これに気づいた人が真面目になってニューロマーケティングを取り入れている訳です。
消費者にとっては、考えられていないところで操られていてはいけないです。なので、消費者もニューロマーケティングを学ばないといけないのです。
ニューロマーケティング活用法
ニューロマーケティングの基本を知ったところで、応用の話に入ります。
話をちょっと具体化したいので、あるレストランのメニューからクイズを出します。
次の3つの料金表示のうち、一番多く注文が取れたのはどれでしょうか。
(1) ¥1,200
¥記号をつけた数字表示。
(2) 1200
¥記号をつけない数字表示。
(3) 千二百円
文字の値段表記。
ちょっと考えてみてください。
・
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・
・
・
・
時間です。
あなたの答えは何番ですか。
そして、その理由は?
正解は(2)です。
(2) 1200
¥記号をつけない数字表示です。
もし、あなたは正解したなら脳科学、心理学の視点で物事を比較できる数少ない人の一人です。
もう、立派なマーケータかもしれない。
不正解だったのであっても、落ち込むことはありません。
なぜなら、正解者の中でも(2)が一番多く注文がとれる理由を説明できる人はほとんどいないのです。
では、なぜ(2)が一番注文がとれるのでしょうか。
理由は非常に単純です。
人の心理として、お金は自分の安全性を確保する強力なツールという認識があるので支払いはあまり好まない。むしろ、痛い時と同じ感覚を覚えるそうです。
誰かに何か買ってあげたいと本気で思うか、自分に思いっきりご褒美がしたいと思っていること以外は払いたくないし、出来れば安いのにする。
¥マークがつくとお金以外頭に浮かばないので、拒否反応を示す訳です。
つまり、¥マークが値札についていない商品が早く売れる確率が高いという事です。
ニューロマーケティングを活用した実例です。
もう一つのニューロマーケティングの実例を出します。
キリのいい数字の値段設定とキリの悪い値段設定にも、実は、ニューロマーケティングが隠れている。
次の値段設定の場合、どっちを買うでしょうか。
一つが5000円、もう一つが4999円。差は1円です。
一つが100ドル、もう一つが99.9ドル。その差、0.1ドル。
もちろん、4999円、99.9ドルの商品が多く売れるでしょう。
実は、それは安いという単純な理由だけによるものではありません。
キリのいい数字は、相対的に上限値だと認識されるから無意識に高いと思い込まれてしまうんです。キリの悪い数字の方がその上があるから安いという印象を受けるから買いやすい訳です。
しかも、一番売りたい商品の近くに同類のものをわざとキリのいい数字の値段で置かれたら、買う側としてはノックアウトです。すぐ買ってしまうでしょう。
Japanetは、値段設定のニューロマーケティング戦略を大活用しています。
あのショップは値段の設定をキリのいい数字にしない。
50000円じゃなく49800円、20000円じゃなく19800円にする。
そして、値段を言うあの言い方。何回買ったことか。笑
もう一つ、ニューロマーケティング。
スーパーのレジ回りでも、ニューロマーケティングが活用されている。
観察した人あると思うが、レジの近くにお菓子がやたらと多い。子供が欲しいと言って親が困っている光景は1回は見たことあるでしょう。
10秒も甘いお菓子を目にすればそれは食べたくなる。子供は悪くない。自然な反応だから。笑
可愛い子供が食べたいと言ったら強烈に反対する人さほどいないでしょう。
ただ、お菓子は沢山食べると良くない事情を知っている親は選択に困るわけです。親も悪くない。
悪いのは、店のマーケータです。笑
その事情をよく知っていながら、売り上げをあげるためにそのような賢い戦略打つ訳です。
ま、悪くないけどね。消費者としてニューロマーケティングを習得してしまえば済む話です。
など、商品の置き方から、値段設定、男性脳、女性脳、子供脳など脳科学、あらゆる心理学をマーケティングに上手く組み込んだマーケティングがニューロマーケティングです。
ニューロマーケティングの知識は、ものを売る人、ものを買う人、どっちにとっても必要な知識です。皆、常に何か買ったり、売ったりするからね。
今回はニューロマーケティングについて、簡単に紹介しましたが、いかがでしたか。
知識として物足りなければ、ニューロマーケティングについてもっと知りたければニューロマーケティングの第一人者が書いた脳科学マーケティング100の心理技術を読んでみてください。
心理学を商売にどのように活かすか、活かせればどれだけ成功に近づけるか分かります。
買う、売る心理の全てを書いた一冊だと思います。
消費者視点からも参考になる。買い物がずる賢くなります。笑
良いものを妥当な値段で買えるようになります。
分厚い本ですが、話が面白いので気がついたら読み終わっているでしょう。
では、ニューロマーケティングを勉強して賢く暮らしましょう。
グッドラック。