一流選手がルーティーンワークを大事にする4つの理由


ルーティンワーク,ルーティン,ルーティン理由一流選手達は試合に臨む前、あるいは試合中の大事な場面で決まった儀式みたいな動きを見せる。

スポーツ心理学用語ではルーティーンワークといいます。単純にルーティーンとも言います。

すぐ思い出せるのはイチロ選手の打席前のポーズ、

お相撲の琴奨菊関の取り組み前の胸を大きく開く動作、

バーセローナのロナルド選手のPK前に見せるヒーロポーズ、

そして、ラグビ日本代表の五郎丸歩選手のキック前の独特なポーズが話題になりました。

彼はキックをする前にボールを2回回してセットした後、3本後ろに下がって、2本左にずれる。

そして、右手でボールを斬るような仕草を見せたあと両手を合わせて一定の時間ゴール方面を見つめる。キックは必ず8本目のステップで斬る。決まって同じ動きです。

では、なぜ一流の選手達はこのような決まった動きをするだろうか。

その動きをしないとパフォーマンスにどのような影響があるのか。あるいは格好付けのポーズなだけなのか。

一般の人から見れば変わった動きにしか見えないのでその意味を選手本人の証言も含めて調べてみました。

選手達がルーティーンワークをどんな場面でもじっくり時間をとって納得いく形でこなせるには彼らの選手生命に関わる次の4つの理由がありました。

1. 動きを一定に保つため

ルーティーンは無意識にやっている行動ではなく精密に計算された動きのようです。

地道なトレーニングで身につけた技のようなもので、しっかりルーティーンワーク用の練習時間も設けている。試合の大事な場面で一定の動きをすることでパフォーマンスも一定に保つためにやっているのです。

例えば、五郎丸歩選手の場合は、

キック前の後ろに下がる本数、左にずれる本数、キックまでの本数、キックまでの時間が一定です。後ろに3本、左に2本、キックまで8本。

長い練習の末これがボールを一番斬れ易い、そしてゴールが入れ易い形なので同じ動きを保つことで同じパフォーマンスを実現できるといいます。

実際に、

彼のいろんな試合で見せたキックの動画を重ねてみても確かに本数、ボールに向かう角度、スピードはまったく一緒です。

同じ斬り方をすれば同じ方向にボールが飛ぶという発想です。一流選手となればここまでこだわってやっているのです。

2. 集中力を高めるため

試合中はいろんなことが集中力を切らす邪魔になる。

観客の音、動き、相手の発言、監督の指示、チームメートのパフォーマンス、点数などなど。

どんな精神力がある選手もこれらの邪魔に動揺する。

そこで試合の大事な場面で集中力を高めるためにルーティーンワークをやると効果的だとみんないう。

ルーティーンワークをすることでボールを斬るまでの時間、打つまでの時間は他のことに邪魔されることなく自分と向き合う時間が設けるので集中力を切らさず練習成果を発揮できるといいます。

話題の五郎丸歩選手が言うにもルーティンをすると周りの状況から一旦離れられるからボール、ゴールそして斬る動作に集中できると言います。

3. 心の安定を保つため

スポーツを本格的にやったことがある人はわかると思いますが練習中に味わったことがない硬さを試合で実感する。

体がうまく動かない、練習でできることが試合になると急にできなくなる。

これはスポーツ心理学用語ではチョーキングという現象で試合となるとプレッシャーや他の要素に心が動揺し、精神的に不安定状態に陥った証拠です。

こうなってしまうと焦りと緊張がどんどん増していくので意図的に心を落ち着かせる行動をしないと精神状態は変わりません。

ここで効果的だと一流の選手達がやっているのは、ルーティーンです。

一回集中力を高め、心を焦らせる邪魔な要素から離れて自分と向き合う時間を設けることで心を落ち着かせる効果がある。

4. 自分の変化に気づくため

有名な話ですがイチロ選手がこのように言っています。

一般時にはなかなか湧かない実感ですが彼は毎日実感していることだと思います。

ずっと同じ動きをすることで自分のちょっとした変化に気づきやすい。そして、パフォーマンスが落ちれば原因をつけ止めやすいから試合前の行動、打席に立った時のルーティーンワークも同じです。

実際の感覚は彼にしかわかりませんがなんとなく共感できる部分があると思います。

一見無駄な動きにしか見えないルーティーンワーク

実際には試合を動かす決め手にもなり得る大事なことだったのです。

試合中はほぼ自分との戦いです。相手がどうであれば自分のパフォーマンスが出来なければ意味がありません。心の変化をコントロールし自分がやりやすい状態を作るのも賢いメンタリズムだと思います。

では、我々一般人にはルーティンワークが応用できないでしょうか。

朝出勤前にウルトラマンのポーズをとって、

よ〜し頑張るぞ、と家を出るとか。

効果あるかもしれませんがとりあえず朝食をしっかりとるルーティンワークはオススメです。

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