この事実を簡単な例で検証しようと思います。
まず、本題に入る前に一つ想像して頂きたいです。
あなたは薬局でビタミン剤を探しています。
冬が近づいているので免疫力を高めるビタミンCの配合が多めなビタミン剤が目当てです。
店には色んな種類のビタミン剤が並んでいるので成分をチェックして選びます。
当然ながらビタミンCの配合が大きい物を期待しています。
あるビタミン剤には「ビタミンC 1g配合」と書かれています。その隣のビタミン剤には「ビタミンC 1000mg配合」と書かれています。
さて、ここであなたが選ぶのがどっちでしょうか。
ビタミンCが1g配合のものでしょうか。
それとも、ビタミンCが1000mg配合のものでしょうか。
ここから本題に入ります。
想像して頂いた例では、ビタミンCの配合量はご存知の通り同じです。1g=1000mg。
でも、桁が1つか4つかで異なっています。1gと1000mg。
実は人間の心理では、表す指標が数字で可能なものであれば、求めているもの、あるいは想像しているものが大きいほど数字が大きく見えた方が納得しやすい、いい物だと認識しやすい傾向があるそうです。
逆に求めているもの、あるいは想像しているものが小さいほど小さく見える数字で納得する傾向がある。
今回の例では、ビタミンCの配合は数字で表すことができます。
それに求めている物がビタミンCが沢山配合されたビタミン剤なのでg、mgという単位より数字の方に先に意識がいくはず。
そのため、1000mg配合と書かれたビタミン剤を買う傾向があるということです。
確かに成分の表示を見るとグラムよりミリグラム単位で書かれた物の方が多いようにも見えます。
もし、メーカ側が成分表示の単位まで意識して製造しているとすれば人間の心理を賢く利用した恐ろしい戦術だと思いませんか。
今度、買った商品の成分の表示を念のためチェックしてみてください。
おそらく、桁が多い方の単位で書かれているかと期待しています。
実は、僕、物を書く際にこの心理を活用している。
数字が大きいほど読んで頂く人が驚く内容であれば、大きく見える数字を書いている。
例えば、1万より10000、1千より1000という具合に。
僕には、何となくその差が分かる気がするのでこれからの記事にも採用していこうと思います。