前向きな言葉が持つ力


前向きな言葉前向きな言葉を使っていますか。前向きな言葉を意識して生活をしていますか。あるいはこれがダメ、あれがダメ、これできないなど文句ばかり言っていますか。今一度振り替えてみてください。

日頃前向きな言葉を使っていると思う場合は今の気分を感じとってください。後ろ向きな言葉をよく使うなという場合も今の気分を評価してみてください。どっちが気分良いか。

さて、前置きをここまでにして本題に入ろうと思います。今回は前向きな言葉と後ろ向きな言葉の違いを簡単な例で一緒に考えて、その結果を一緒に感じとってみようと思います。

日本はある意味公衆トイレ大国です。どこにいてもトイレで困ることはありません。非常にありがたいことですが注目して欲しいのはトイレの注意書きです。そこには「トイレを汚すな」、「トイレを汚せば罰金です」など後ろ向きなことはあまり見かけません。

書かれているのは「トイレをいつもきれいに使って頂きありがとうございます」と逆にお礼の言葉が書かれていることが多いです。まず、一瞬ですが頭に浮かぶのは「あれ、僕いつもここのトイレを使っているんだっけ?」という単純な疑問です。そのあと頭に浮かんでくるのが「あれ、僕公衆トイレをきれいに使っているんだっけ?」というもうちょっと踏み込んだ思いになる。そのあとに来るのが「公衆トイレをこれからもきれいに使わなきゃな〜」と前向きな行動を促す思いで頭が埋め尽くされる。

これは人間がもつ疑われる、否定されるのが嫌いという心理を見事に活用した戦略ですがそれを知っていても悪気にならないのが人間がもともと良心的な生き物であることの証拠でもあります。

では、タバコの注意書きを思い出してみてください。「タバコは体に悪い」、「タバコは肺がんの原因になる」、「タバコは精力を減退させる」、「タバコはやめろ」など後ろ向きな表現を見たらどんな気分でしょうか。確かに危機感を覚えるので説得されてしまうでしょう。広告や宣伝セリフとしてはすごく効果ありそうですが受け身のフィーリングとしては正直最悪です。そこにあるのがほとんどの場合、恐怖感というネガティブな感情だけです。

では、タバコについて次のように書かれている場合、あるいは他人が自分に言ってくれた場合はどうでしょうか。

「タバコをやめたら朝もすっきり起きるし、食欲も増してご飯が美味しくなった。以前より夫婦生活も充実している。悪い習慣をやめてよかった。」と。先の癌になる例と比較してどんな気分でしょうか。おそらく羨ましい気分と人ができて幸せを味わっているから自分もやりたい、じゃやってみようという前向きな気持ちになりませんか。

ネガティブ表現で圧迫されるより、前向きな表現でヒントを与えられて自分で考える。そして自分の意思で行動した方が冷静になれるので余裕が持てる。やらないと危ないという恐怖感よりやるといいことがあるという希望を持って行動に移るので結果に繋がりやすくなる。

これが前向きな言葉がもつ力、自分と相手を誘導する威力、賢いメンタリズムではないでしょうか。文句より自分に可能性を感じさせるポジティブな表現を使っていきましょう。