嘘を見抜くことは、一瞬のひらめきです。
そのひらめきができれば、相手の発言、仕草、目、手、口などのわずかな動きから相手が嘘をついているのか瞬時に察知可能です。
今回は、相手の嘘を見抜く簡単で確率の高い方法を紹介します。警察、司法心理学、警備員など、一流のプロが仕事の技として使っている方法なので、きっと役にたつでしょう。どんな嘘も見抜ける。
そもそも、人間は嘘をつく生き物です。いい嘘だったり、悪い嘘だったり。ただ、嘘をつくと心理反応が大きく、体に出やすいと言う特徴がある。元々良心の人間の心の弱さというか。
そこを見抜くことが出来るようになれば、嘘をつかれることは厄介な問題ではなくなる。
逆に自分が関わるべき人なのか、関わらない方がいい人なのか区別できるようになるので、ぜひ今回紹介する嘘を見抜く方法を活用してみてください。
嘘をつけば、心理的反応が体に出やすい。
ただ、それは全身ではなく、体の特定の一部に留まるので、この観察はそれほど難しくない。
嘘が出やすい次の4つのポイントに注目するだけです。
- 相手のボディランゲージに注目する
- 相手の言動と表情に注目する
- 相手の振る舞いに注目する
- 相手の言葉づかいに注目する
その中でも特定の部分だけに注目すればOKです。それぞれに注目して、観察すれば相手の嘘を簡単に見破ることができるでしょう。
ボディランゲージを観察する
1. アイコンタクトを避ける
人は嘘をつくと罪悪を感じ、相手からアイコンタクトを避ける傾向が有る。目を合わせない仕草がみられば相手が嘘をついている可能性が高いです。
目元や視線を見れば、大体の人の感情、心理状態がわかる。
例えば、目をそらして、視線を左上に向かせれば、見た事の無いものを想像している可能性が高いので、嘘をついていると判断してほぼ間違いないでしょう。
NLPアイパターンでは、視線を8つの方向に分けて、それぞれにおける感情について分析している。視線が面白い事実を伝えるので、注意深く見れば、色んな事実が浮かび上がってくるでしょう。
2. 鼻が伸びる
人は嘘をつくと鼻が伸びる。相手の鼻が急に伸びれば、嘘をついた可能性がある。
これは、ご存知、ピノキオの話ですが、人が嘘をつけば鼻は伸びないが鼻が急に痒くなる感じがする。
続きは、下記(3)を読んでください。
3. 手で隠す
人は嘘をつけば、手で顔や口、のど、あごを隠す仕草をみせる。また、鼻や耳の後ろ、肩をこする、触るなどの動作が増える。
その理由は、人は嘘をつくと嘘が表情に出るんじゃないか、行動に出るんじゃないかと心配し、手で体の部分を隠したがるからです。
また、心配がストレスとなってのしかかってくるので、リラックスをさせるためにほぐそうとして肩や耳の後ろを触る。
これは、なんとなくわかりますね。
特に、嘘の場合、口元、鼻、耳、おでこのあたりを隠す仕草が圧倒的に増えるからね。
4. 体の反応が遅くなる
人は嘘をつくと体の反応が全体的遅くなる。
嘘をついたという罪悪感、見つかってしまうんじゃないかという心配で頭がいっぱいになり、他の事に無関心状態になるためです。
発言した後、しばらくしてみたら、ぼうっとしていたり、いつもと様子がおかしくなっていれば、嘘をついた可能性が高いでしょう。
言動、表情を観察する
1. 言葉と行動がずれる
人は嘘をつくと言葉と行動のタイミングがずれる。
例えば、プレゼントをもらって本当に嬉しい場合は、嬉しい表情と感謝の言葉が同時に出るが、それほど嬉しくない場合は、ありがとうと言った後に表情が変わる。
これは不自然なので、わかりやすいですね。
一瞬の出来事ですが、表情と言葉がずれれば相手が嘘をついか可能性が高いとみていいでしょう。
2. 口元に表情が集中する
人は嘘をつくと表情が口元に集中する。口元のみ、意識的に変える方が簡単だからです。
例えば、自然な笑顔は口元や目元、あご、ほお、ひたいなど顔全体を使った表情になるが、嘘笑いは口元のみになる。
素直な表情は、顔のパーツが全部同時に反応するのが意識的にコントロールされていない体の自然な反応です。
3. 表情と言葉が合わない
これも上記の(2)に似ているが、人は嘘をつくと言葉と表情がマッチングしなくなる。
例えば、愛していると言っているが顔をしまめる。
素直な言葉なら、口元、目、顔の他のパーツの筋肉がシンクロして動くのが自然な反応です。素直ではなく、作り話であればすべての筋肉を意識的にうごかく必要があるので、表情と言葉を自然に近い感じで合わせるのが難しくなる。
受け側として、そのあたりの感情知識があるので、言葉と表情がずれれば違和感を感じるはずです。
その違和感は正しいひらめきです。
振る舞えを観察する
1. 自分を守る
嘘は基本的に悪いことです。
人は嘘をつくと悪い事した有罪の認識が強く反応し、すぐ謝る人もいるが、ほとんどの人は、まず守備体制に入る。まず自分を守る姿勢になる。
無罪の意識があれば攻撃体勢に入ります。
相手が発言した後、やたらと自分を守る姿勢になれば、嘘をついている可能性が高いとみていいでしょう。
2. 話題を逸らす
嘘をついた人は、その嘘と関連ある話題になると居心地が悪くなり逃げたくなる。バレることが怖いから。そして、その場から離れるでしょう。
相手が急に話題を変更したり、特定の話題の時、いつの間にかいなくなったりすれば、その話題にかかる事で嘘をついた可能性が高いでしょう。逆に関連しない話題に移ると喜んで従います。
3. ユーモアが増える
人は嘘をつくと、ユーモアな表現が多くなる傾向がある。ユーモアな話が増える。
嘘をごまかそうという心理反応がユーモアとなって現れている。話題を変える、細かす裏心があるせいでしょう。
普段から冗談が多い人であれば、別ですが、普段と様子が異なり冗談が多くなれば相手が嘘をついた可能性が高いでしょう。
精神状態にぶれたことの証拠です。
4. 空間を区別したくなる
嘘をついた人は、罪悪感があるので守備体制に入ると上に述べました。
その現れとして自分と相手の間に物を置くことがある。自分と周りとの間にフェンスを置きたがる裏心理のせいです。
心理的な影響が入らないようにガードしようという無意識の行動です。
相手が不自然に自分とあなたの間にものを置いたりすれば、嘘をついか可能性があるでしょう。
言葉遣いを観察する
1. 質問の答え方が変わる
嘘をついた人は、質問に対して答える時に質問で使われた表現をそのまま使う傾向がある。
例えば、「貴方は最後に残っていた赤いお菓子を食べましたか。」という質問に対して「いいえ、私は最後に残っていた赤いお菓子を食べていません。」と答える。
ほぼ、質問をそのまま返しているでしょう。
それは、お菓子を取っていないというアピールを強調したがるので、このように質問で使った言葉をそのまま使い説明を膨らませようとする心理が働くからです。
相手がやたらと自分の質問を繰り返すような言葉のやり取りになれば、嘘をついた可能性が高いでしょう。
2. 声の大きさが変わる。
人は嘘をつくと表現が雑になり、声が小さくなる。自信のなさの表れでもある。罪悪感があり、自信がなくなった証拠です。
逆に不自然に声が大きくなることもある。それは、嘘をついたことを隠すための積極的な行動です。心の不安を和らげるための行動です。
相手が普段と異なるトーンで話せば、何か企んでいる可能性が高いとみていいでしょう。嘘をついた可能性が高い。
などなど、人の特定の部分を観察すれば、嘘を見抜くことが可能になる。思い出してみれば、あなたにもそんな場面があったなと思える出来事がおそらくあるでしょう。
その逆で、あなたが嘘をつく時に無意識にやったかも知れません。
繰り返しになるが、人は嘘をつく生き物です。上記と同じような場面、感情、心理状態になったことは少なからずあると思います。相手の感情を自分と置き換えて考えれば、大体の嘘は見抜けると思います。共感することもあると思いますね。
ただ、これらは嘘をついた人に多く見られる特徴にすぎないです。その人の性格や普段の態度と比較した上で総合的に判断する必要があります。
そうしてください。