恐怖心を克服できる7つの方法を紹介します。ビビリ屋は、この7つの方法で勇者になれます。
嫌な恐怖心に悩まされなくなる。
では、あなたは、どれくらいビビり屋なのか?
まず、一つ簡単な診断をします。
次のシチュエーションを想像してみてください。
暗い夜、一人で家にこもって映画をみている。最新作のジャパニーズホラー映画です。
映画の音声以外になんの音も聞こえない静かな夜です。
そして、ついにその瞬間がやってくる。
暗闇の中から白い服の女の人が奇妙な動きでスクリーンに近づいてくる。動きがこの世の生物には表現できないくらい凄く変です。
しかも、髪の毛が顔一面覆っているので表情がみえない。だんだん近づいてくる。これから何が起こるのか、未知の世界です。
呼吸も荒くなり、心臓がパクパク、足が冷え、身体中の筋肉が締め付けられた感じがする。
さて、どうでしょうか。
嫌なシーンを想像出来ましたか。呼吸が荒くなり、以前見た映画のシートが横渡って行きませんでしたか。
もし、以前見たあの映画のワンシーンが思い出され、ちょっとでも嫌な気分になったなら、あなたはビビリ屋です。
相当な想像力の持ち主です。
想像力は褒めるべき所ですが、ビビリは心にダメージがあるので克服した方がいいです。
そんなあなたに、この記事で紹介する方法が役に立ちます。
そもそも恐怖心とは何でしょうか。我々はなぜ恐怖を感じるのか。
恐怖とは
恐怖とは、喜びや怒りと同じく本能的な感情の一つです。身に危険が及ぶかもしれないと判断した時に感じられる。
学者たちの研究によれば、脳にはストレスセンサーの役割を果たす視床下部室傍核(ししょうかぶしつぼうかく)という神経の固まりがある。
痛みなどの肉体的ストレスや恐怖などの精神的なストレスを感じると、このセンサーが刺激され、ストレスの種類に適用した回避信号を放出する。
恐怖の場合は、ご存知のアドレナリンというホルモンが分泌され、心拍数が上がることで心臓の働きを活発化し、体を動かすコアな筋肉に血液を集中的に送る。
その結果、運動能力が上がり、逃げても良い、戦っても良い体制が整える。
生理学用語では、闘争・逃走反応(とうそう・とうそうはんのう)というものです。
英語では、fight-or-flight responseです。
この仕組みは、我々が生命を維持するのに役に立ちます。
もし、恐怖を感じなくなれば、闘争・逃走反応ができなくなり、生命危機にさらされるからです。
なので、人間を含む生物たちには、生き残るための恐怖という能力が発達したという訳です。
しかし、恐怖は危険回避という重大な役割を果たしてくれる反面、精神的にダメージを残す厄介なものでもある。
長期に渡って恐怖心から解放できず精神病になった人も少なくないというので要注意です。
そこで恐怖心を克服する7つの方法が活躍します。恐怖感から解放できないと感じたら試してみてください。
恐怖心を克服する7つの方法
恐怖心は普通の感情なので、コツが分かれば克服する事ができる。具体的に7つのコツがある。
1. 恐怖の原因を突き止める
まず、第一に考えることは何が怖いのか、なぜ怖いのかです。
例えば、大勢の前でスピーチすることが苦手で怖いという人は、まず、なぜ怖いのか考えてみれば原因が簡単に分かるはずです。
以前、緊張のあまり話したい内容を忘れて黙ってしまい、恥ずかしい思いをしたので、同じことが起きるんじゃないかと怖い。
あるいは、恥ずかしくなると耳が赤くなったり、顔が赤くなったり、半端ない量の汗が出たり、足や手が震えるなど外見に変化が出やすいのが嫌で恥ずかしいから怖い。
あるいは、成功させないといけないというプレッシャがあるから怖い。
単純に好きな人がみているので、もし恥ずかしいことが起きたら好きじゃなくなるのが怖い。
などなど、理由は色々あり得る。
そして、それぞれに恐怖に対して、なぜという質問をして本質を分析していけば、すぐに何が怖い、なぜ怖いのかが分かるはずです。
実践心理学とNLP心理学には、質問で攻めて本質を明らかにするやり方がある。メタモデルと言います。
メタモデルの考え方でどんどん恐怖の原因を探っていくと以外と簡単に厄介な恐怖心が克服される。
例えば、以前緊張のあまり話せなかった人は、なぜ緊張したのかを考えてみる。
十分準備ができなかったから自信がなかったかもしれない。
あるいは、思ったより大勢な人が見に来ていたから圧倒されて、心の準備が足りなかったのかもしれない。
スピーチ中に質問されて答えられなかったので緊張し出したかもしれない。
など、色んな理由があり得る。
そこで、もし、準備が足りなくて緊張のあまりスピーチが出来なかった場合は、次回は十分準備すればいいです。
人の多さに驚いたのであれば、前もって来る人の人数を確認しておいて、ある程度想像しておけばいいです。
単純だが、ちょっとの活動で恐怖心は克服出来る。
そして、恐怖心を自分のモチベーションにする心構えも必要です。
例えば、好きな人の前で失敗するのが怖いという人は成功させて相手にもっと好きになってもらいたい一心で努力して準備すればいいです。
成功すればもっと好きになってくれるという期待感をモチベーションに変えて頑張れば、上手くいく。かなりの効果が期待できる。
多くの人が見に来てくれるのはそれだけ興味をもつ人がいるという事なので、ビジネスチャンスが増えるし、成功すれば自分の評価も上がるなどプラスに考えることも効果的です。
2. 無知を知にする
恐怖は想像が作り出すものです。
もし、そうなれば何をすればいいだろう、どうしよう、という未知や不明確さが恐怖を作り出す場合が多いにある。
想像は未知から生まれるのと同じで、恐怖も未知から生まれる。本質は同じです。
クマと遭遇したらどうなるのかと想像してみてください。襲ってきたらどうすればいいのか経験がない人には未知です。
幽霊はどんな顔しているのか、何をしてくるのか、そもそも幽霊は存在するのか。体験した事ない人には、未知です。
など知らないこと、今まで体験していないことが恐怖の原因になることは多々ある。
だったら、自分の恐怖の元になるものについて勉強してある程度知ってしまえば、恐怖を感じる度合いを軽減できるはずです。
例えば、クマの生態を知ればどこで遭遇するのか、遭遇したらどうすればクマを興奮させないで逃げられるのか分かるはずです。
それだけ心の余裕ができるので、万が一クマと遭遇しても知らない時よりは冷静に対応が出来るはずです。
3. 最悪を想定する
人間は進化の過程で最悪に備える習性を身につけた。だから悪い方向に考えてしまうことが多い。
ネガティブシンキングと言って悪者扱いされがちですが、実は、最悪を想定するのはそんなに悪いことじゃない。
むしろ、そこより悪くならないという基準が出来ます。
そして、悪くさせないために、動く原動力にもなる。
例えば、地震が発生すればどうなってしまうのか、生き延びられるのかという恐怖心を持つより、地震発生した場合に備えて必要なものを準備しておくとか、一番安全行動をシミュレーションして訓練しておくとか、今出来る事をやっておくだけで気持ちも楽になるでしょうし、恐怖もある程度解消できるはずです。
最悪を想定してそれに対して対策を考えて、行動すれば済む話です。
ただ、行動しなければ、最悪の想定は最悪を招くだけですので、この辺りを意識して行動しないとダメです。
4. 周囲の人に話す
自分の恐怖について、周りの人に話すのは、意外に効果的に恐怖心を克服出来る方法です。
特定のものに恐怖を感じると時間が経つにつれて想像も膨らみ、どんどん恐ろしいモノ化していきます。
自分の力で恐怖を克服できれば一番いいのですが、人の助けを求めることも大事です。
だいたいは、問題は自分の中だけでは解決できないものですからね。他人の力、言葉の力で解決される場合が多い。
確かに、恐怖心は複雑な感情です。
自分一人の力で簡単に消すことができない場合もある。プロの心理カウンセラーもいるくらいですからね。
そこは周囲に自分が感じる恐怖について打ち明けてみましょう。
同じ事で恐怖を感じた人であれば、恐怖心を消す糸口がより早く見つけるでしょうし、同じ対象に恐怖心を抱いている人と悩みを共有することが出来る。
これで気持ち的にだいぶ楽になる。
もし、話せる人がいなければ恐怖心を克服する方法について書かれた本を読んだり、セミナーに参加してみるのも選択肢の一つです。
心理学者、セラピスト、実践心理学と言われるNLP心理学のプロから恐怖心について直接具体的な対策方法を知ることができる。
特に、NLP心理学には、不快な感情や恐怖心をもたらす嫌なイメージを好きなイメージに変えるビジュアル・スウィッシュというテクニックがある。
ビジュアル・スウィッシュは、結構興味深いテクニックなので、今度紹介しますね。
独学でも十分学べる。
5. 恐怖心に感謝する
恐怖心は感謝するべきです。だって、我々を守ってくれるからね。
そして、そんな恐怖心は、意図的に変えられる。
例えば、大勢の人の前で初めて話すことになった人は自分にはできるのかという不安から恐怖を感じ始めます。
でも、発想を変えれば、こんな多くの人の前で自分の考えを言えるのは滅多にないチャンスですよね。
このチャンスを掴めばいろんな道が広がる可能性がある。
怖がるよりむしろ感謝すべきことだと思えば、大勢の前で話すという恐怖は希望に変わるはずです。
恐怖心に感謝して、自分有利に活用すれば、真剣度が増し、結果プラスになる事が多いです。
6. テクニックを活用
恐怖心を克服する、感情解放テクニック(英語 : EFT Emotional Freedom Technique)という心理療法があるようです。
詳しく調べてみたい所ですが、この方法は簡単にいえば、東洋医学のツボの治療と西洋医学のセラピーを合体させた心理テクニックです。
EFTによれば、解消したい精神的な悩みに意識を集中させながら、顔や胸、手などの主要な経路のツボを指で複数回叩くとブロックされたエネルギーが解除され、トラウマや不快な記憶、ストレス、恐怖心などネガティブ感情を早いスピードで解放することができると言います。
人のエネルギーを整えることで感情的な悩みや苦痛を解消できるということでエネルギー心理学とも呼ばれているものです。
効果が実験的に実証された方法らしいです。ETF Japanという団体もあり、感情解放テクニックを広める活動をしています。
今度、調べて紹介します。
7. ヨガの呼吸法は身につける
ヨガは、古代インドで開発された健康維持方法であり、エネルギーの流れを良くすると言われている。
いいエネルギを吸収しやすく、悪いエネルギを放出しやすくする効果があるとされている。
なるほどです。
僕の妻がやっているが、僕が知る限り風邪は全く引かないです。
それがヨガ効果かはっきり言えませんが、おそらく大きな影響を与えていると思います。
特に、ヨガの呼吸法は神経を落ち着かせ、恐怖や怒り、不安と言った悪い感情を和らげる効果があると言われている。
確かに、呼吸が荒ければ、不安に押しつぶされそうになりますよね。緊張したら深呼吸して、呼吸を整えようとしますよね。
無意識にも、体が深呼吸する事で詰まった不安を吐き出そうとします。
深呼吸だけで、どんな楽になるかご存知だと思うので、呼吸法は確かに効果が期待できると思います。
ヨガの呼吸法を身につけて、ヨガ効果で空気のインプットとアウトプットの流れを整えれば気分もスッキリすることは想像しやすい。
結論
最後にまとめると恐怖心という感情があるおかげで我々は長生きしている。
ただ、恐怖心は一種のストレスなので長く持ち続けると精神病になる。自分の力でコントロールするべきです。
恐怖は悪い方向に考えれば悪化し、プラスに考える努力すれば克服できる。
むしろ、モチベーションになることはあるので、恐怖心という強い感情を利用するという考え方もある。
発想を変えるだけで恐怖ではなく大チャンスとなることもあり得る。
このように感情を意図的にコントロールする事もメンタリズムです。