自己催眠、自己催眠術って聞いたことありますか。自己暗示とも言われるものです。
メンタリズムでは必ず語られるものなので紹介します。決して怪しものではなく、皆が日々体験する事です。その不思議な力を体験してみてください。
では、自己催眠術はどのようにやるのか。
その前に、自己催眠術について簡単に定義づけをしておきます。
自己催眠とは、その言葉の通り、自分に催眠術をかける、自分を催眠状態に誘導することです。自己暗示という言い方もある。
そして、自分に催眠術をかける技法が自己催眠術です。
では、自己催眠術がどの場面で必要になるのか、そのメリットは何でしょうか。
催眠術は、人間のコア行動をコントロールする潜在意識に直接働きかける。簡単に言えば、五感を通して、相手、あるいは自分の心に触れる、刺激を与えることです。
自分、あるいは相手を褒めることで心理状態を活性化させることも催眠術です。褒められた心理状態になることで、これからの行動に何らかの影響を与えていれば催眠術が効いたことになる。
それが、精神的に居心地の良い、前向きな影響を与えていればいいそれこそ催眠術です。催眠術がいい方向に使われれば、いいが、悪い催眠術もある。誰か悪意もってアタックするだけではなく、精神的にストレスを与えるものであれば、悪な自己催眠です。
そして、催眠術に秘められた影響力を活用して、抱える問題を根本的に解決したりや改善したりできる為、催眠術が昔から今でも注目されている。
全くデタラメだという人もいるが、個人的には全くデタラメじゃないと思っている。
例えば、苦手意識や恐怖心の克服、精神病の治療、身体病気の治療、ストレス解消などの問題解決に広く活用されている。
心が落ち込んでいる人に対して、励ましの言葉をつぶやいてあげることで、心理状態を落ち着かせ、前向きな行動に導くこと我々の周りにたくさん起きている。
あなたにもこんな経験、恐らくあるでしょう。
ダイエットや学力向上にも活用される事例もある。
例えば、本サイトで紹介しているメンタリズムダイエットも意図的に実施していれば、催眠術だと言えます。
行動をコントロールする意識レベルで影響を与えられるからうさんくさいと言えない。
そして、催眠術は世界中に非常に広い範囲で広がっている。
それぞれの地域でそれぞれの場所の生活習慣にうまく馴染んで独特な形で進化している感じがします。
特に、欧米では大学で催眠術の授業があったり、国から承認された催眠療法セラピストや病院の先生がいたりと生活のあらゆる場面で活用されている。
国が認めるくらいですから催眠術本当なのかという議論はもう時代遅れという感じがします。
催眠術や潜在意識について催眠術にかかってしまう理由で詳しく紹介していますので合わせて読んでみて下さい。
では、話を自己催眠術に戻します。
一般的に、自己催眠術をかけて催眠状態になるまで複数のステップを踏んでやる必要がある。
各ステップでやることを順番通り、真剣に実施すれば高い確率で自己催眠術にかかると言われている方法です。
試しにでも、ぜひ一回実施してみてください。そして、体験してみてください。
まず、準備です。
ここでは、催眠術がかかりやすい状態を作ることが目的です。
一般的に一番使われているが、次の3つのステップのようです。
1. 信じる
催眠術がかかりやすいように信じる必要がある。
役に入り込む必要がある。それは集中力を高める第一のステップでもあります。
催眠術は絶対かからないと思ったらかかりません。
2. リラックスする
心身ともにリラックスしないと集中する事は不可能です。そして、集中しないと思考が定まらず、考える力が低下します。考える力が低下すれば当然、催眠術がかかりにくくなる。
リラックスするには環境が大事です。
色彩心理まで考慮して環境を作れば自己催眠術はかかり易くなる。
3. 集中する
集中するのは、人によって一番難しいステップですが集中できれば催眠術はかかりやすくなる。集中できなければリラックスしても、素晴らしい話術でも暗示かける事は出来ません。
集中することで、インナーパワーを上げることができる。
上の3つのステップで催眠術をかける準備が整います。
準備できたら、潜在意識に暗示かける催眠術に入ります。
これが本番です。
アメリカの催眠術師ディブ・エルマン氏(Dave Elman)により提案された自己催眠術があります。
特別な能力や特殊な技術は要らない、どなたでも実施可能な方法ということで認知度が高いようです。
全6ステップを実施すれば、催眠術がかかる方法です。
1. 深呼吸
座り心地がいい椅子やソファに座って、目を閉じて深呼吸する。
そして、自分に次のようにつぶやく。
私はすっかりくつろいでリラックスしている。
深呼吸して後は心の動きに全てを任せよう…私のまぶたが疲れていて重く感じる。
もう開けられない。これからさらに深いリラック状態になる。
このようにつぶやくと上々に呼吸が整っていきリラック状態になる。
目を閉じて深呼吸をするだけでもリラックス瞬間を簡単に実感できます。
集中力が高い人は自分の意思で目を開けた状態でも催眠状態に入るそうです。
我々は深呼吸が上手なので深呼吸だけでリラックス状態に入りやすくなる。
2. リラックスする
深呼吸で心が落ち着いてきたらリラックスさせる。次のように自分につぶやいてみましょう。
心が落ち着いてきた。心のリラックス状態がだんだん体に遷移している。
リラックスが頭頂から目、鼻、唇、あご、首へと波のようにどんどん伝わっていく。
このままありのままに任せよう。全ての筋肉がだんだん深い休みにはいる。
そのようにつぶやくと不思議と体中の緊張がほぐれ深いリラックス状態になるでしょう。ポイントは自分の行動を不思議がらずに真剣にやればこのステップは効果があります。
何か変なことをやっているな私、と思って仕舞えばなかなかリラックスできないと思います。
効果を信じてやることがポイントになります。
3. トランス状態に遷移
トランス状態とは、頭で考えて行動する通常の意識状態ではなく心で感じたままに行動する無意識状態だと説明されている。
なので、このステップの目的は無意識的行動範囲を広げることです。
次のように自分につぶやきましょう。
これから貴方は目を開けるようにたずねられる。
そうすると貴方は目を開けたくなり自然と目が開く。
目を開けるとそこに私の手や足がある。
そして手をさげると自然と目がとじられさらにリラックス状態になる。
このように目を3回閉じたり、開けたりすると素直な心理状態になる。
おそらく、この状態になればいいはいい、悪いは悪いと正直に言える状態になるでしょう。
4. 力が抜かれているか確認
変な力がまだ残っているか確認します。
周りを意識しすぎた状態は意識的な行動が優先されるので催眠術がかかりにくい。
自分の手の力が十分に抜けているのか、手を落として確認してみてください。
手を上げる感覚が鈍く手がぐったり落ちていれば催眠状態に入った証拠だそうです。
そして次のように自分につぶやいて催眠状態をさらに深めよう。
貴方の手首をもつと貴方の手に力が無くぐにゃぐにゃする。
いくら力を入れても手は動かない。
そして手首を放すと貴方の手が落下する石のように落ちると共にさらに深いトランス状態になる。
5. 深いリラックス状態に誘導
さらに深いリラックス状態になるために次のようにつぶやきます。
貴方は今から100からゆっくり数え始めます。
数え始めてから上々に数が聞こえなくなる。
そして、貴方が数字を言う度にどんどんリラックスが深まって行く。
では、始めよう。100、99、98、97…
そして数える度にリラックス状態がどんどん深まっていく。
リラックス状態が深まる度に数えていることを忘れていく。
もう忘れて来たら数えるのをそこで止めよう。
そこで自分に次のように問いかけてみましょう。
数字は今幾つになっているか。
意識があり、問いかけに反応するが数が既に忘れていれば貴方の心と体が完全リラックス状態になりトランス状態、催眠状態である証拠だと言います。
6. 催眠状態からさめる
催眠にかかった状態で次のように自分につぶやくと催眠状態からさめるそうです。
今から3つまで数えたら貴方の目が自然と開き、催眠状態からぬける。
1、2、3… 目をさめよう。
いかがでしたか。
催眠状態を体験できましたか。
個人差があるので催眠状態になったかわかりませんが、確かにリラックス体験はできると思います。
かなり落ち着きます。
自己催眠術は昔から研究されている。
習得するには確かな時間と練習が必要になるだろう。
真剣にやってみればどんな効果が現れるのでしょうか。
ぜひ試してみたいところです。
最後に自己催眠術について一つだけ補足させてください。
自己催眠術、それだけではなく催眠術は一生頼りになるものではない。心を自分の思った方向に向かせる一つの試み、方法にすぎません。
この方法を活用することで、行動しやすい心理状態に導くことが一番の目的です。
最終的に頼りになるのは、やっぱり自分です。計画的に、地道に行動していくことが大事。
その努力が自信となる。
一番効果的で、合理的な自己催眠術はここだと思いますね。
自己催眠術に非常に関わるもう一つの概念を紹介します。
プラシーボ効果というものです。
プラシーボ効果を活用すれば、信じられない力を発揮することができるようになる。
人間の思い込みの力について書かれています。
思い込みの力は大きいです。
大きいすぎです。
役に立つ記事だと思うので、ぜひ合わせて読んでみてください。