誠実な人は強いです。だが、致命的な弱いところもあります。
誠実な人のその致命的弱点とは何だろうか?
もし、あなたは、自分は誠実な人だ、と思っているならこの辺りについて認識しなおして、改善するところは改善してさらに強く生きてほしい。
知り合いに誠実な人は沢山います。言葉を変えれば、真面目な人です。
彼らに共通して言えるのは、計画的で用心深い。
そして、規則正しくて、何事にも真面目に取り込む。やると言ったら必ずやる忍耐力もある。
素晴らしい特質です。
その影響もあり、彼らは勉強や仕事でとても優秀です。
高校は成績トップクラスで卒業し、行きたい大学に進学し、またしても成績トップクラスで大学を卒業します。
この道を行く人はだいたい、みんなが憧れる大手会社に就職するか、夢をつかもうと海外へ旅立つ。
自分の周りの誠実な人のことを思い出すとほとんどこんなルートを辿っている。
その理由は簡単で冒頭でも述べた誠実な人の特徴にある。
誠実な人は、期限を守る、受けた責任をしっかり果たす、約束は必ず守り、決めたことは必ずやる。
真面目な取り組みとなれば、瞬時に集中できるので自然と知識がつき、物知りです。
そして、誠実な人はいい学校、いい会社に入るだけではありません。
誠実な人は健康的です。
その理由は、考えればすぐ出てくると思うんですが、やっぱり規則正しい生活習慣ではないでしょうか。
歯磨きとか、定期的な運動とか、食生活のこだわりとか。
正しい生活リズムを毎日継続していたら健康的であることは当たり前です。間違いなくいいことです。
では、誠実ではない人はどうでしょうか。
おそらく、誠実な人と真逆でしょう。やる気がなく、真面目に取り込めない。計画性がないので遅刻する。不注意で軽率な態度をとる。
言い続けたら、自分もその中に入りそうなのでこの辺りで止めますが、褒める事は何もないです。
不誠実な人のこの特徴は、学校や会社では評価されない特質なので皆が憧れる名門大学、大手企業から受け入れてもらえないケースが多いと思います。
例外は、あると思うんですが、不誠実な人は大体こんな感じだと思います。
健康面で言っても、その性格の特徴があるから誠実な人よりは不健康な場合が多い気もします。
ここまでで言えば、誠実な人の圧勝です。
が、誠実さはいいことばかりではありません。
不誠実さも一概に悪いと言えない。
誠実な人は計画性を持って、きっちり決めて取り組む。計画通りに行けば問題なく完璧にこなせると思いますが、急な計画の変更、環境の変化に戸惑う弱い面もある。
つまり、誠実な人は辿って来た道のりの影響で柔軟性に欠けてしまう可能性が高いと言えます。
例えば、高校、大学が成績トップだったら人が何らかの理由で自分が想像していた道とは真逆の道を進んだとします。
プライドもあるだろうし、望んだ結果にならなかったことに対する精神的なダメージが大きいはずです。
そして、その状態から脱出するには、やっぱり柔軟性が必要だと思うので誠実な人にはハードルが高いミッションになる。
失敗しない人が失敗するとどう慌てるか、病気にならない自信があったのに病気になったらどう焦るか。
この状況でむしろ、例外ばっかりと遭遇して鍛えられてきた誠実性が低い人の方が適応能力を発揮できる気がします。
ジャズミュージシャンには、真面目な人が合わない。
という格言を聞いたことがある。
その理由は、即興演奏にはクリエティビティが必要で、不規則性に慣れた人の方が対応出来、周りから高い評価を受けるからだそうです。
スポーツ選手にも言えることです。
スポーツも基礎が大事だが、場面場面、柔軟性や想像力が必要になる。僕はバスケを本格的にやっていたのでこの辺りについて深い実感がある。パス、ドリブル、シュートの姿勢、やり方には基礎があり、基礎がしっかりしていない人がやったら、バスケは競技として成り立たない。
でも、基礎があっても試合中のその瞬間、その瞬間に瞬時に判断して、方向を変えたり、基礎を破る必要も出て来ます。そこで基礎ばかり重視すればもちろん対応出来ない。競技としても成り立たなくなる。
これもやっぱり、不規則性に慣れた人の方がうまく対応できる。毎回厳しいマークを受ける人と始めてマークを受ける人は対応力が違います。
など、誠実さにはいい面と悪い面がある。
誠実な人と言ったら、いい面ばかり思い浮かべるが、限られた環境や変動する状況下になると対応が難しくなる場合もあるという事です。
真面目に取り込むことはもちろんいいことですが、たまには羽目を外して自由に走り回ることも必要な気がしますね。
もちろん、自分のコアバリューに沿った限度もあるけど。
不規則性に慣れる訓練も必要です。不規則な出来事から学んできた不誠実な人にも見習う事が沢山あると思います。