誤解を解くメタモデルとは


誤解我々は日常生活や職場での人間関係で誤解と頻繁に直面する。そのせいで伝えたいことが十分伝えられなかったり、解釈誤って仲悪くなったり、誤解が原因で失敗することが多々ある。

できれば誤解ゼロを目指したいところです。

そこで誤解が生じてしまう原因と誤解を防ぐ方法を紹介します。

なぜ誤解が生じてしまうのか。

その原因は主に次の3つのコミュニケーションの癖です。

一つ目は、我々には省略する癖がある。

できるだけ、短めに伝えることで楽したい気持ちがある。よっぽどのことがない限り、自分が持っている情報をあまり話したがらない。

性格上、話したくてしょうがない人もいるが少数派です。

二つ目は、我々は自分の解釈で物事を捉えるので事実をそのまま伝えるのではなく、自分なりの解釈を加えて伝える。

さらに自分の言葉で表現するので本来の意味合いとずれてしまう可能性も十分あり得る。

思い込みで語っているわけです。

その時点で本来の情報からかなりの部分が伝えられずに失われている可能性がある。どうしても、自分の解釈が入るので事実をありのまま伝えることは結構難しい。

誤解が生じてしまう三つ目の原因は、我々は伝える情報を分析して伝える人や環境に合わせて伝える癖です。

一般常識範囲内に収める努力もするのでそこで本来の意味がずれてしまうこともあり得る。

誤解がどうしても生じてしまうのはこの3つの癖があるからです。

そして、大概無意識にやっているので誤解に気づくことはありません。

なので、誤解はしょうがないなと言いたいところですが失敗につながることなので改善した方がいいです。

そこで参考になるのは誤解を解くメタモデルという方法です。

実践心理学と言われるNLP心理学の重要な話術として長年活用されているものなので実用性があります。

メタモデルとは、簡単に言えば具体的な質問をすることです。省略され、解釈が加えられ、一般常識化されてしまった情報を具体的な質問をすることで復元できる。

例えば、次のような会話を想像してみてください。

みんながそう言っている。あの人は◯◯だと。

このように言われたら、大体の人は深く意識しないでみんなが言っているから多分あの人は◯◯だと思い込んでしまう。

あの人は◯◯だと根拠なしに決めつけるのは良くないし、事実と異なる可能性もある。

そこで冷静になってメタモデルを使うと次のようになる。

「みんな」と言っているのは誰のことでしょうか。

どの範囲にいる「みんな」なのか。このグループなのか、この会社なのか、あるいはこの部屋や建物内に限るのか。一人や二人が言ったことをみんなという表現で膨らませているだけかもしれない。

さらに掘り下げれば、あの人が◯◯だと言われるキッカケは何なのか、何か出来事が過去にあったのか。

もし、そうであればそこに居たのは誰なのか。この部屋にいる人全員なのか、一人なのか。

本当にあの人が◯◯だと思わせる行動をとったとしても、本人がそのつもりはなかったかもしれない。

例えば、あの人に挨拶したが無視された、多分私のことが嫌いというケースはありがちです。

実は他のことを考えていて挨拶を返す余裕がなかったかもしれない、周りの音が大きくて挨拶が聞き取れなかったかもしれない。

目や耳が悪いかもしれない。単純に気づいていなかったかもしれない。

挨拶を無視したからと言って嫌いと思うのは誤解の可能性があるということです。

もう一つの例をあげます。

私は人に質問されると緊張してうまく話せない。私は対人下手です。

こう言って自信をさらに無くす人がいます。そこで冷静になって次のように考え直すと自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。

相手が聞くのはどんな質問ですか。もしかして、人にあまり言いたくない事かもしれない、単純に詳しく知らないことかもしれない。

対人下手だと思うのはどんな場面ですか。なぜそのように思うようになったのか。下手だと判断するのは誰と比べてですか。どんな基準で下手だと判断したのか。

対人とはどんな人が相手でもですか、それとも特定の人だけですか。特定の人だけならその人の態度が悪いかもしれない。

緊張しなくなったら対人関係が上手になるのか。

そもそも、質問されたら緊張すると対人下手をつなげていいのか。緊張したら対人下手と言えるのか。

健康状態が悪いかもしれない、心臓の病気が原因で緊張するように感じることだってあり得る。

このように、なぜ、どうして、誰、いつなどの質問を繰り返すことで省略された事実、解釈誤った事実、偏った考え方を発見することができる。

それがコミュニケーションをはっきりさせるので誤解を防ぐことにつながる。

しかし、しつこく質問を繰り返すと相手が攻撃されていると誤解し、反発し始めるのでさじ加減が大事です。

これだけ気をつけておけばメタモデルは最高のコミュニケーションツールになる。

人を誘導することも自分の心をコントロールすることも簡単になる。

誤解が圧倒的に少なくなるので失敗も減る。間違った思い込みもなくなるので物事を正しい方向に導く原動力にもなれる。メタモデルは是非活用してほしいテクニックです。