説明責任を果たしてください。大きなメリットがあります。
僕たちは物事を明確にするために説明します。
そして、相手にわかり易く伝えることで理解して貰い、同意を求める。
なので、説明する時は慎重になりますし、緊張しますし、相手が理解してくれなかったら焦ったり、場合によって怒りを感じたりする。
でも、説明するのは相手に理解させるためだけじゃないのです。
自分に対する説明には大きなメリットがあります。
それは、説明することで自分の考えや判断が正しいか再確認するという点です。
我々は、脳の情報処理プロセスの特徴によって2種類に分かれます。
- システマティック処理派
- ヒューリスティック処理派
システマティック処理スタイルの人は、あらゆる情報を考慮して判断する。
それに対して、ヒューリスティック処理スタイルの人は、特定の情報だけ注目して直感的で安易に判断する。
本来、システマティックに処理してきっちり決断するのが好ましいです。
でも、無意識にヒューリスティック処理に移行して、大事な情報を無視したり、いろんな要素を考慮せずに決断してしまいがちです。
例えば、有名な会社の商品だから品質がいいだろうとか、値段が高いからいいものに違いないとか、いいものだから人々に選ばれているいるに違いないとか、ベストセラーだからいい本だとか。
自分が知っている訳でもないのに安易に納得して決断してしまう。
そして、ことが終わったあともうちょっと考えていたらなと後悔することになる。
しかし、これは、皆が悪いんじゃなくてエネルギを出来るだけ節約したいが為に仕込まれた参考にするという脳の仕業かもしれない。
参考にすること自体は悪くはないが、世の中が常に変わっているので、そこのところの判断材料が欠けてしまえば、失敗の確率が高くなる。
つまり、脳が下した判断をもう一つ疑ってみるのもいいでしょう。
脳は能力あるが実はものすごい怠け者です。すぐ休みたがる。そして、甘いものを欲しがり、寝ろ、寝ろと命令を出します。
でも、脳の仕業だから仕方かないと言って、すぐ寝たりしてはいけない場面が現実に沢山ある。
やることはやらなければならない時です。
そこで解決策として登場するのは自分に対する説明責任です。
なぜ、こんなことをする必要があるのか、なぜこんな判断するべきか、なぜこんな風に思ったか、言葉で自分に説明すれば全てが明確になるという案です。
自分が置かれている状況、自分の立場を見直して、自分に対して説明責任を果たせば、すべてが明らかになります。
今まで回りに流されて安易に判断していたのが説明責任を意識することで明確な動機がつきます。
なぜやる必要があるのか、なぜやる必要がないのか。やることも、やらない事も明確にはなります。
物事をしっかり考え、色んな条件を想定して判断する姿勢にもつながります。
しっかりと自分にたいして説明責任を果たしてください。出来れば、声に出して。自分の声を聞く事は大事という事です。
listen to your inner voiceとか言いますよね。inner voiceは、自分に対してあらゆる事情、事象を説明する事で引き出せる。
これがこれからの行動に大きな動機づけになるでしょう。全てが明確に生きる事は気持ちがいいものです。