共感できるストーリーを共有します。
今遅刻しそうですか。
もし、そうであれば、気持ちを落ち着かせてゆっくり会社に向かってください。
そのまま遅刻してください。
昨日、あるお婆さんの言葉が非常に心に響きました。
身長が150cm以下だろうか、体重が40kg以下だろうか、180cm近い僕の目線から頭上を直接見下ろせる感じの非常に小さいお婆さんでした。
でも、お婆さんのある一言で、あんな小さい体がとても大きく見えました。
すぐ共感できました。
近所のショッピングモールのエレベータを待っているとお婆さんがやって来てちょうど僕の後ろで一緒にエレベーターを待ちました。
建物が高いのでエレベータを待つ時間が長いわけです。
結構待たせてエレベーターがやっと来たが乗った人が多い。
僕は、お婆ちんっ子でお年寄りに弱いので、お婆さん先に乗ってくださいと譲ろうとしたら、笑顔を浮かべて次のように言いました。
親切にありがとうございます。私は次が来たら乗ります。
心配しないでください。
急ぐために生きているわけではないので
ゆっくり行きますから。
本当にありがとうね。
と。
エレベーターのドアを開けっ放しにしてお婆さんと話すとエレベーターにいる人の迷惑になるので、すみませんの一言を言ってエレベーターに乗りましたが、やっぱりお婆さんの言葉にはすぐ共感しました。
急ぐために生きていない。
なんて深い言葉。まさにその通りですよ。
僕、ちょっと前までの職場の朝の出勤の様子を見てずっと疑問に思っていた事をそのまま言ってくれた感じがしましたね。
職場の最寄駅ですが、朝の出勤時間帯が戦場みたいになる。
電車降りたら、皆急いで改札に向かって一斉に走りだすんですよ。
そして、お互いにぶつかって、もめ合う人も何度か見たことがあった。
誰かの足に絡まれて転倒する人もいる。
そんな勿体無いやり取りがまだ終わっていないんですよ、
改札を過ぎたら、今度、バス停の方に一斉走るわけですよ。
ちょっとでも前の位置を獲得しよう、と。
そして、行列の前の位置に立つとすごく満足気な顔をしてバスに乗っていく。
皆、同じように必死になって急ぐから当然バスも満員になる。
満員電車を降りて、満員バスです。
特に満員バスを見てなんとも言えない切ない気持ちになったことを思い出しました。
一番頑張るサラリーマン達がまるで車に積み込まれてスローターハウスに向かう生き物みたいじゃないですか。
言葉悪いですが、そして残酷な例をとりましたが、正直そんな気持ちになって満員バスを避けるようになりましたね。
イヤホンをつけて勉強を聞きながら歩きました。
一本ずらしても、その差はわずか10分だけどね。
9:20に出勤するか、9:30に出勤するかの違いなだけなのに、皆どこに向かってそんなに必死になって急ぐのか。そこの10分には何かあるのか。
全く疑問に思ってならなかったです。
このように、確かにおかしいと思っていた所なのでお婆さんの言葉にすごく共感しましたね。
お婆さんは色々感じていらっしゃる。お婆さんには、色々見えています。
急ぐと判断力が悪くなる、冷静さを失う、注意力が落ちる、不安な気持ちに支配される。
まともな、人間じゃなくなるんですよ。
ろくなことないです。
もし、いま遅刻しそうであれば、そのまま遅刻しちゃってください。
ゆっくり行きましょう。
時間を守ることはとても大事ですが、自分を守る方がもっと大事です。
不安な気持ちにあおられ、心臓をパクパクさせるのは体に悪いからね。余裕がなくなり、精神的なダメージも大きい。自信も失いかねる。
よくないです。
遅刻は絶対嫌だと思うのであれば、解決策も多数ある。一番簡単なのは、一本前の電車やバスに乗るように行動を調整出来るし。
まず、心臓をパクパクさせて急がないようにしましょう。
急ぐために生きている訳ではないので、ゆっくり、出来れば時間の余裕を持って出かけましょう。