多くの人に疑われる事なく信じられている常識がある。
頑張る人ほど成功する。
頑張る人ほど報われる。
頑張る人ほど幸せになる。
限られた時間でより多くをこなし、その分だけ見返りがあり、思う通りの人生を送れるという常識です。
この常識に対して、現時点で疑いはありますか。
一般的な考え方からすれば、何の間違いもない正しい考え方ですが、実は、頑張る人ほど報われるというこの常識には誤ってはいけない恐ろしい間違いが一つあるんです。
しかも、一番大事なところにひそんでいる。
その間違いとは何でしょうか。
実は、僕も頑張る人ほど報われるという常識を疑いもなく信じていました。(過去形)
2児のダディ(息子にダディと呼ばれている)でもあるので、子供達のため、妻のためを思って昼も夜も、平日も、休日も嫌な顔を見せないで頑張ってきました。
やればやる分だけ結果がついてくると固く信じてやってきました。
そして、色んなことをやった分、精神的に強くなり、生活のレベルを上げられた自負はあるが、正直、僕の思い描いたところ、目標達成にまだ辿り着いていないです。
つまり、僕は結果が出せなかった。
そんなはずがない。これまでの自分の頑張りでは間違いなく目標達成ができているはずです。
どうしたんだろう?
僕の頭が悪いのか、あるいは運が悪いのか。
こんな風に自分の事、自分のやってきた事を疑い始めました。
僕はそこまで頭が悪いのか。
そんなはずがない。健康に生まれてきたし、精神的に安定した家族のもとで育ちました。好きなバスケをやり、思う存分楽しめました。大事な仲間にもめぐり逢えて、切磋琢磨しながら順調に成長してきました。
飲む時以外は、頭スッキリしているし、そこまでバカとは思えない。
こうやって意欲的に情報発信もしている。頭がそこまで悪いとは思えない。
それに、頭が良さそうではない人も成功している実例をたくさん見てきましたので、これは頭が良い悪いの問題ではない気がします。
となれば、自分がやってきた事が間違っていたという事なのか。つまり、自分が今まで人生の軸にしてきたあの常識、頑張れば頑張るだけ報われる、に問題があるのか。
自分が本当にバカじゃないなら、これしかない。
つまり、あの常識を疑わざるを得なくなる。実際に崩れてきたし。
経験上言えるが、いくらやっても結果が出ない時は確かにある。
そんな経験ありませんか。
これをやったら、必ず結果がついてくると信じて勢力を注いでやったが結果が出ない。やってなかった同然な結末を迎える時って実際にあるんです。誰にでもこんな結末はあると思います。
モチベーションが下がり、やる気を失い、ぐったりします。全力を注いだ時間が完全に無駄になります。
色々やってきた経過が経験になると自分を落ち着かせるが、本当に欲しいのは、経過ではなく結果であるはずです。
1日10時間やって、より多くを稼ぎました、あるいはより良い本が書けた、良い記事が書けた、美味しいケーキの作り方を覚えました、プログラミングの裏技を習得できました、知りたかった物の仕組みを完全に理解できた、という結果に喜ぶのであって、1日10時間もやれたぜ、長くやれてよかったぜ、と時間の経過に喜ぶ訳ではないですよね。
何をやろうとも結果が全てです。
はっきり言って、やってきたという事実より、やった結果が評価される。
オリンピック選手がたくさん練習していると特集されても、メダル獲得できなかったら、やることが間違っていたという評価か、相手の方が強かったというなぐさめのどっちかになるでしょう。
たくさんやったか、やらなかったか関係なく全てが結果に執着する。
つまり、今まで疑わなかったあの常識、頑張った人ほど報われる、は完璧に間違っているという結論に達する。
そして、その常識を書き換えるとしたら、次の常識が通用するように感じる。
結果を出した人ほど報われる。
結果を出した人ほど成功する。
結果を出した人ほど幸せな人生を送る。
この常識には疑えますか。
もし、あなたは、頑張った分だけ報われるという常識を信じた結果、ぐったりした人ならこの常識は疑わないはずです。
結果を出した者勝ちです。
一部の人が固く信じてきた常識が完全に崩壊しました。
で、これからどうすれば良いのか。
新しい常識に見合った新しいやり方を考えなければならない。
今まで、やる分だけ報われるという考え方でやってきたので、その逆をやればどうでしょうか。
やらない分だけ報われるという考え方に変えてみればどうでしょうか。
やらない分だけ報われる。
やらないことを決めて、やることを少なくするという考え方です。
たくさん目標を立てて焦るのをやめて、少ない目標を立ててガッツリやる。そして次の目標を立ててガッツリやる。
こだわってきたマルチタスキングをやめて、一つのことを集中して慎重にやる。やり終わったら次に移る。
こうすれば、やることが明確になり、その一つ一つに十分な時間と勢力を注ぐことが可能になる。
こうなれば、思考がやっていることの隅々まで行きわたるので、正しいことを正しいやり方でやれる確率が上がるはずです。
こうなれば、失敗の確率が格段に減り、成功の確率が格段に上がるはずです。
このロジックなら分かりやすいですよね。
やらないことを決める。
小学校から中学校まで同じクラスだった友人がいる。小さい時から背が高くて、ぽっちゃりしている。
彼は勉強が苦手で、授業中はいつも退屈そうにしていた。あまりにも退屈なのか、ノートの紙をちぎって、丸めて、他の子に投げて、当たったら知らないふりをしてふざけていました。
試験が近づき、皆慌ただしくする中、彼はゆったりしていました。
彼は学校の勉強が嫌いとはっきり言います。で、やっていることは、ラジオを聴く事、兄さんのビジネスに手伝う事。僕が友達になった時からそうでした。確かに話好きです。頻繁にお昼ご飯をおごってくれた。
今は、彼はビジネスマンです。しかも、結構豊かに暮らすくらい成功している。自分のラジオステーションも持っている。
さすが、彼。
彼のことは、僕の中では、やらない事を決め、より少なくやって成功できる事を証明した実例です。
彼は、やらないべきことを徹底してやめた、そして、やるべきことだけ徹底してやった。
「シンプル・イズ・ベスト」という名言がある。おそらく、物心ついた全人類が知っているでしょう。しかも、口々言えるくらい皆納得している。
でも、納得しながらその逆をやる必要性はあるのか。より多くをやり、より多くを求める必要性はあるのか。
事が多くなればなるほど複雑になる。
これも納得しますよね。でも、納得しながら、その通りにやる必要性はあるのか。
ものが多くなったせいで、社会の仕組みまで複雑になり、環境破壊にまで進行している現実を受け止めた一部の人がミニマリズムという考え方を広めている。
ミニマリズムは、必要なものだけ身元におき、大事な資源を破壊してまで新たに物を作らせない、そして、必要なことだけやり、必要な分だけ求め、ストレスレスに暮らそうという考え方です。
僕はこの考え方に大いに賛成している。その思考ベースで生きているので、使うものが少ない状態を好んでいる。本当に必要なものだけ求めるように心がけている。必要なものがあれば、一番良いのを1個だけ手に入れるようにしている。
いつも頭の整理がついた状態を保つために、出来るだけやることを制限するように心がけている。
目標達成に向かってやることを間違わないためにも、方向性を失わないためにも、やらないことを決めて、やることを最小限に抑えるように心がけている。
このやり方でいい方向に迎える事には疑いはありません。楽で、効率的です。
やってもやらなくても結果が同じ事はたくさんある。
やらない方が結果が良いこともたくさんある。
もちろん、やらなくてはいけない事もあるが、他は一旦置いておいて、やらなくてはいけない事だけに全力を注いでやれば良いのではないでしょうか。
荷物を少なく抱えて、シンプルに行こう。楽がいい。
シンプルの極めはこういう事だと思います。少なくても、この意識を持つことが大事な気がしますね。
頑張る人は誇らしいです。頑張る姿勢が顔にも出るので表情がよくなる。輝いて見える。
僕はそんな人が好きです。自分の頑張りも認めているから自分も好きです。
なので、この事実を伝えなければいけないと思いました。
ここまで読んで、頑張るほど報われるという常識があなたの中で変わりましたか。ぜひ、一つこの辺りについて自分と向き合ってみてください。
むやみに頑張るのをやめて、賢く頑張っていきましょう。
グッドラック。