メンタリズムは心的要素を利用して行われる心理術です。
一種のマジックと言われる事もあるが、メンタリストが頼るのは道具や器具ではなく、本人のメンタルパワー、精神力のみという特徴がある。
パフォーマンスには時間制限があるし、トリックを見破ってやろうという鋭い観客が沢山いるのでメンタリストはかなりの重労働をしている。
パフォーマンスを成功させる為に頭をフル回転させ、あらゆるヒントをたよりに答えを導きだしている。まさに、一瞬一瞬が勝負なので全ての行動が効率的じゃないと行けません。
そこで彼らがやる事を明確にするため、行動をより効率的にするために色んなテクニックを使っている。
今日はその中で最も基本的なテクニックと言われる3つのテクニックを紹介します。
日常生活で活動できると思うので、もし機会があれば使ってみてください。
A. コールドリーディング
コールドリーディングとは、事前準備無しで会話中に相手のことが分かり、言い当てる、あるいは相手のことをよく知っていると信じ込ませる話術です。
メンタルズムの最も基本的なテクニックとも言われており、他のテクニックのベースになるのでメンタリズムを知りたい人は必ずこのテクニックを理解しておいた方がいいです。
コールドリーディングを実施するには相手からより多くの情報を引き出す話術と話中に現れる変化を区別する鋭い観察力が必要になります。
集めた情報を基に質問を準備し、その質問に答えてもらうような質問を作り、答えもらったら記憶していき、さらに次の質問を作るという作業の繰り返しなので記憶力、頭の回転が大事になります。
質問は具体的であるべきです。
例えば、大丈夫ですかではなく◯◯して大丈夫ですか、◯◯するのは大丈夫ですかなど相手にも自分にもわかりやすい状況を作るのは賢い質問の仕方です。
これは、日常生活でも大いに役に立つでしょう。
コールドリーディングには、メタモデルという話術を使うとやりやすいです。
メタモデルはNLP心理学の一つのテクニックですが、誤解を解く、防ぐ方法として昔から活用されている。
具体的に質問をするという単純なものですが、かなり真実に近い濃い情報が集められる効果があります。
例えば、ある人が◯◯だと次のように言われている。
あの人が◯◯だ。だって、みんながそう言っている。
ほとんどの人は、みんなが言っているのだからあの人は◯◯でしょうね、と思うと思います。
でも、ちょっと冷静に考えれば、あの人が◯◯なのは、みんながそのように言っているからという風な解釈になる。
あの人の本当のことが分からないのに、◯◯だと思うのは誤解かもしれないのでメタモデルで次のように状況をさぐれます。
みんなって誰のことですか。
何人いるんですか。
あの人のことを◯◯と思ったきっかけは何ですか。
このように質問を具体化すれば、ある発言に対してかなり詳しい、正しい情報が手に入れられます。
B. ホットリーディング
ホットリーディングはコールドリーディングと一緒に使うメンタリズムテクニックです。
基本的にコールドリーディングと同じように会話の中で相手の事をどんどん探っていくテクニックですがコールドリーディングと違って相手の事を有る程度知っている上で話を進める。
あるいはものの性質を前から知っていて、その知識をパフォーマンスで活かすテクニックです。
レモンの割れ目を当てるメンタリズム種明かしは分かりやすい例ですが、レモンの性質をよく知っていたから成功できる技なんです。
相手、あるいはオブジェクトとなるものに関する知識がいる。
C. 慎重な観察
観察はメンタリストが特に意識していることです。
パフォーマンス中に観客を注意深く観察することで答えを導きだす。観察は難しそうですが注目するターゲットをしぼると以外と簡単だったりする。
そこで出てくるのがボディランゲージです。
人は無意識のうちに心の動きがボディランゲージとして現れる。一番正直な反応ですので、答えはほぼボディランゲージの観察で決まってしまうケースも多いといいます。
メンタリズムの全てのトリックには観察力が欠かさない。