幸せのダークサイド!


darksideofhapiness幸せのダークサイド

バカな事言うんじゃないと思う人いると思います。著者の私も同感です。我々の全ての行動が幸せを掴むために意図して行われていると言って過言ではありません。

物事を前向きに捉えるとやる気も増すし目標を達成する確率が高くなる。

一方ネガティブ思考は健康にまで悪い影響を与えることが証明されている。幸せにはダークサイドがあるはずがない。

今までの心理学では永遠のテーマである幸せについてこのようにどうすれば幸せになるのか、人はどんなことで幸せを感じるのか、どのようにポジティブに生きられるのか、不幸を取り除く方法など幸せを究極な目標という前提で考えていた。

しかし、人には色んな望みや欲望がある。一つの幸せを追い求める過程で次の欲望がみつかり幸せの対象が増えて行くのです。

つまり限りがないという事です。また、この100年で人が扱う情報量も激増しました。それだけ欲望も増えるだろうし、幸せという概念も複雑化されたと言える。

そこで出てくるのは幸せのダークサイドです。幸せが不幸をもたらすという発想です。考えたことも無いですよね。実際にJune Gruber氏、Iris Mauss氏、Maya Tamir氏の3人の心理学研究者のグループが幸せがもたらす不幸に関する研究を行っている。

どのような内容なのか簡単にまとめてみました。頭の片隅においておくとこれからの行動に少しは参考になると思います。

 

1. 幸せは限界を超えると不幸になる

これに関して興味深い研究がある。ある研究チームが1920年から複数の子供達を大人になるまで観察してどんな大人になるのか調べた。

そこで分かったのは、子供の時から先生や周りの人に褒められてばかり育った子供(過剰の幸せを味わってきた子)はそうではない子供よりクリエティブに考えない上、物事を安易に考える癖がつきリスクを冒しやすくなる。

一言で言えば考えが甘くなり大人になって自分では解決できない悩みを抱える事が多いという。

例えば、酒や薬物依存症になったり、ギャンブル好きなったり。調子に乗りがちになるのでスピード違反で罰金受けたのも、人に騙された事が多いのも小さい時から褒められてばかりいた子供だった。また、過剰な幸福感や不幸感はマニアックや精神病患者に多い特徴だそうです。

子供を褒める事に関して言えば褒める事自体は悪いと思いませんが過剰に褒めてしまうと確かに不注意な大人になってしまう可能性は否定できない。

 

2. 幸せは追いかけると逃げて行く

アメリカの作家、思想家であるヘンリー・デイヴィッド・ソローは次のように言っている。

幸せはチョウのようです。追いかけるほど逃げていくのにそっとおくといつの間にか肩の上にのっている。

幸せを明確に定義してそれに向かって努力する。一見すると非常にいいことでは有るが幸せを定義してしまうと幸福感の標準を自分の中で設定することになるので全ての行動を潜在意識的にこの標準にあわせようとする。

場合によって自分のことを批判することもあり得る。また、幸せを意図して追い求めると全ての行動や思考が自分にフォーカスを当てることを優先して周りがだんだん見えなくなる傾向がある。それにより弧度感を味わったりする。

 

3. 幸せを抑える必要性がある時と場所がある

感情は社会生活の文法と呼ばれている。環境や状況の変更に応じて感情も変わる。これが本来の生理的働きだが幸福感の影響で状況に応じた感情の反応が遅くなる場合がある。分かり易い例で言えば、貴方は森の中を散歩している。

周りに緑がいっぱいで空気が綺麗、風邪の音が心地がよくとても気持ちのいい一日です。幸せを感じています。

しかし、自然の森には危険も潜んでいる。熊が出てきました。幸せを味わっている場合じゃない状況です。こんな場面に直面したら、当然ながら周りに危険な物があるか恐怖心を抱きながら注意して歩いていた方が先に熊に気づく事ができる。

恐怖心や注意はネガティブな感情ですがこの場面では一番適した感情の持ち方です。幸福感ではありません。

 

4. 幸せは期待が大きいほど達成できなかった時の絶望感が大きい

これを成し遂げたら幸せになるだろうなど特定事に集中して幸せを求めない方がいい。分かり易い例で言えば、ある人がビジネスを手がけている。

かなりの確率で成功する事が予想されている。成功したら〇〇の利益が出ると予想されているので◯◯を買う、豪華な旅に出るなど楽しいことを思い浮かべている。幸福感を味わえているということです。

しかし、何らかの影響で予想していた利益が大幅ダウンしました。今まで計画していた◯◯の購入、海外旅行は次の機会にまわされる。

この場合、何も予想しなかったケースと比べてかなりの心のダメージを受ける。

 

5. 幸せには悪い形がある

例えば、自尊心(プライド)。プライドは本人とってポジティブ感情です。自分の事を評価するって悪いことではありません。しかし、社会生活に関わっていくと国や文化、人によって必ずしも良いとは限らないのです。それを受け入れられる環境が無ければ通用しません。