首脳会談から学ぶボディーランゲージ:中国と日本


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この光景は見た事有りますか。去年の11月に実現された日中首脳会談で握手を交わす日本の総理安倍氏と中国の主席習近平氏です。まだ記憶に新しいですよね。

確かに3、4年ぶりの対話で、日中間の領土問題の解決に一歩前進するかと注目されていましたが目立つ前進はなく終わりましたね。

ここでメンタリズムの観点から両国リーダーの表情、姿勢がしめすボディランゲージに注目してみましょう。

まず、上の握手している写真をみてください。幸せそうな表情でしょうか。あるいは不満そうな表情でしょうか。幸せそうな表情だと言う人は多分いないでしょうね。

両国リーダーの視線は別々方向です。視線を意図的に外しているようにも見えます。目をはずす、そらす視線心理は次の5つが考えられる。

  1. 恥ずかしい時、照れ隠し時。恋心を持つ男女の間によく見られるボディーランゲージです。こっそり眺めていたら急に目が合った時の例が多分一番想像し易いかと思います。でも、いい年した両国のリーダー達の間には当然こんな感情はありません。
  2. 緊張する時。特に初対面の人は自分の緊張しているのを相手に見られたくないので目をそらす傾向がある。両国のリーダーの場合は、今まで何千人という人とお会いしているので人慣れしているはずです。また、両国は大国でもあるので国の誇りを持って国際政治を行っている。心も強いはずです。なのでお互いに緊張することは考えられない。
  3. アイコンタクトが苦手。アイコンタクトが苦手だと相手の視線に負けてしまい、主導権を握られてしまう事があります。昔のトラウマだったり自信の無さだったり、あるいは何かコンプレックスがあると自分の弱点を相手に見抜かれたくないのでアイコンタクトを避ける傾向がある。両国リーダーは個人的にこんなこと有るかも知れませんが国のポリシーとしては国内で沢山議論を続けられているし、それぞれの考えや立場がとっくに硬く決まっているはずなので国問題的な話題には自信がないことは考えられない。
  4. パーソナルスペースを保ちたい。人には居心地の良いパーソナルスペースというものがあります。大体45センチから1メートルだと言われている。それより近づくと不快に感じる。ただ、どうしても近づかないと行けない場合は目をそらすことでパーソナルスペースを保とうとする。満員電車の例は分かり易いかと思います。みんなくっ付いている状態ですがお互いに目を合わす人はいないです。両国リーダーにはこんな心理が働いている可能性も否定できないが国を代表して国際的な会談に臨んでおり、しかも握手を交わす時ですから恐らくこれは考えにくいです。
  5. 嫌悪の心理。嫌悪感をもつと目を合わさない事があります。ただこの場合は目だけじゃ無く表情や体の向きなど総合的に判断する必要がある。上の握手を交わす両リーダーの表情に注目してください。習近平氏の表情が硬く、若干嫌みがある感じします。それに対して安倍氏の表情は相手の態度に若干絶望感を覚えた、残念に思った、そして笑顔を作りたいがそれができないという表情に見えます。どこか切ない感じもする。残念では有るが視線から判断すればお互いにいい感情を持っていないのが握手する写真から感じ取れると思います。

次に下記の写真をみてください。握手する直前の写真です。

xi_jinping_abe_meeting

この写真から2つの事が感じ取れると思います。まず、両リーダーには笑顔がありません。普通は好意な感情が有れば笑顔をみせる。

両国の複雑な関係性が見て取れる瞬間だと思います。

その次に目を引くのは習近平氏の後ろ斜めの姿勢です。他人に対して愛想が良い人を「腰が低い人」と表現する日本人から見れば違和感のある瞬間です。

あまりリスペクト感がないのかなという印象を持ってしまいます。

など、この2枚の写真から両国の関係性について色々感じ取れると思います。

現状は複雑な関係性が続いていますがお互いをなくしてならない国同士ですからもっと協力し合って関係改善に努めて欲しいところです。